
それなりに長い時間英語を学習してきました。
長い英語学習の末、初めてアメリカのドラマを字幕なしで見たので、その感想をブログにまとめます!
良かったところは? 困ったところは? 結局、学習には効果あるのか?
色んな視点から自分の感想をまとめます!
結論:
- ある程度の英語力(目安: TOEIC800点以上)があれば字幕なしでも意外と内容を理解でき、リスニングの抵抗感が下がった。
- 巻き戻し禁止など厳しすぎるルールは逆に理解を妨げることもあり、重要場面を聞き逃したら巻き戻すなど柔軟に視聴したほうが良い。
- 俳優の表情や会話に集中でき、単語やフレーズの使われ方も自然に覚えられるため、英語学習には効果的だと感じた。
経緯
やろうと思った理由は3つあります。
1 最近ドラマを見てないと思ったから
Netflixに契約しているにもかかわらず、最近ドラマを見ていないことに気がついたからという理由が1つです。映画やドラマは大好きです。フォレストガンプで映画の可能性に気づいて、Sherlockでイギリス英語にあこがれて、 Breaking Badで外国人Daddyに抱かれたいと思うようになりましたから笑 あと、なんだか急にドラマを見て泣きたいと思ったんです!笑
2 自分の実力がどこまで通用するか気になったから
副詞がなにかもわからないような状態から英語の講師になった僕が今の英語力でどこまで通用するかが気になったのが2つ目の理由です。最新のTOEICのスコアは915点です。最近、IELTS(目標7.0)と英検1級の勉強も始めております(勉強についての投稿はあんまりできていませんが笑) 加えて、外国人のDaddyが恋人なので日常的に英語を使用しています。このスペックで日常の英会話をどの程度理解できるのか単純に気になりました。
3 ドラマで英語を学ぶというコンテンツが増えているから
最近、YouTubeでドラマを使用して英会話を学ぶといったコンテンツが増えているように感じませんか? また、ドラマのみで英語を話せるようになったといったコンテンツも僕の目にとまるようになり、「本当か?」という気持ちになったので、実際にやってみて効果をまとめようと考えました。あらかじめ明記しておきますが、これらのコンテンツを批判するつもりはありません。ただ単純にこれらのコンテンツが生徒のためになるのか、また自分のためになるのかを試したいと思っただけです。
手法:
ここでは、「何をコンテンツとして使ったか」「視聴方法(ルール)」について記載します。
試聴コンテンツ: ”Tales of the city” 邦訳: 「メアリー・アン・シングルトンの物語」

Netflixオリジナルシリーズです。
最終的にこれは最高の選択だったと思います。というのも、
- 僕の行ったことのあるSan Franciscoがロケーションになっている
- LGBTQの要素を多く盛り込んでおり、僕と関連がある。
- ヒューマンドラマであるため会話が多い
これらの要素は英語を学習するうえで重要なバックグラウンド、モチベーション、イマーシブ的な要素を含んでいることになります。
バックグラウンド、モチベーションについてちょっとだけ解説させてください。
- バックグラウンドの大切さ: 例えば「Queer」という単語を聞いてその言葉の意味などはLGBTQに属している人なら馴染のある言葉ですが、一般的には目にしない単語だと思います。なので、背景知識があると、専門用語や新しい概念をすぐに理解しやすくなるので、第二言語習得の観点からも重要視されています。
- モチベーションの大切さ: 自分と関係のある話題だと当然モチベーションが上がります。モチベーションの向上は言語学習からも良いとされていて、第二言語学習に大切な「気づき」を促進してくれることになります。気づきは→理解に繋がります。これはとても大切なことでもっと語りたいですが、本題があるのでまとめると、とりあえずモチベーションが高まるコンテンツを選ぶとこが大事だと言うことです笑
視聴方法:
方法に対しての効果を適切に示したかったので、ドラマを視聴する際にいくつかルールを決めました。
① 字幕は絶対にオンにしない
② 聞こえなくても巻き戻さない
③ 一日一話のみ視聴する
この方法がどんな効果を生み出したのか、改善点はあるのかについて検討していきます。
結果:
ついに本題に入ります。
良かったところと改善点について例を出しながら解説していきます。まず良かったところから!
良かったところ① 「あれ、理解できるぞ」
まず見始めてはじめに感じたことは、「思ったより理解できるぞ」です。
TOEICのリスニングとはレベルが違うほど早く、会話の割り込みや雑音もあるので、聞き取りにくいです。
しかし、表情などの非言語的情報で言っていることがなんとなく理解できます。ある程度のリスニング力があればこの効果は感じられるんじゃないかなと思いました。
良かったところ② 「表情をよく見られる→泣ける」
良かったところの一つは字幕がないので、そのぶん俳優の演技に集中できる点です。
これまでは、字幕を追っていた影響で映像に集中できていなかったんだなと感じました。
これは、無意識に追ってしまっているので、これは字幕をオフにして初めて気づくことだと思います。僕映画であんまり泣かないタイプなんですけど、ゲイカップルの会話シーンで泣いてしまいました(齢が原因かも笑)。
でも、真面目にこれはコミュニケーションの本質だと思います。今度、この話題に関してのブログも書きたいと思いますが、、、
つまり何が言いたいかというと、「気持ちを伝える方法は文字だけじゃない」ということです。
最近多くの外国人が日本に観光に来ていますね(これについてもブログを書きたい笑)。
そこでよく使われるようになったのが、”翻訳アプリ”です。非常に精度も高くなり、
ある記事ではTOEIC900点ほどに匹敵するとか。非常に優秀である一方僕は頼りすぎを少し危惧しています。なぜなら、翻訳アプリを使うという行為は「言語をツール」としてのみ評価することになるから。僕の考えだと、言語で心をつなげることができると思います。それを達成するには過程が大事なんです。
どんなに自信がなくても、
発音が下手でも、
単語が出てこなくても、
非言語情報(ジェスチャーなど)を活用して言葉を伝えたときと翻訳アプリを使って言葉を伝えたときでは言葉の重みが違います。
話が脱線しましたが、つまりは字幕ではなく俳優の表情を見て意味を汲み取ろうとする行為は言語学習の観点だけでなく、コミュニケーションの本質に迫るような重要な意味があるということです。熱くなりすぎてしまいました笑
まあ、カッコいい俳優の演技に集中できるってことです笑 (Paul Grossパパかっこよすぎ…♥)
良かったところ③ 「単語、フレーズの日常的な使い方に出会える」
単語の使い方や、フレーズが日常生活でどのように使われるかを学べる点は良かったと思います。
加えて、単語の復習にもなるので良かったです。最近、英検とIELTSの単語帳をテスト対策のために買いました。
両方とも単語に対して文章もついてくるので、非常にどちらも優秀な単語帳であるのは間違いないんですが、いまいち現実味がないというか、、、
会話でどんなふうに使われるのかがいまいちイメージできないという点が単語の勉強をしていて感じたところでした。
ドラマを見ることが、まさか解決策だったとは! 「絶対使わないだろ! 」と思っていた英検1級の単語も集中して聞いてみればいたるところに散りばめられていました。
Xでも似た投稿をしたのですが、「単語が映画のセリフやYouTubeの動画に偶然出てくると、その単語が記憶に深く結びつく」と僕は考えます。これは短期記憶を長期記憶に移行するためのプロセスと同じです。有名なエビングハウスの忘却曲線と呼ばれるやつです。
これ、個人的には、意図的に復習するより、偶然の出会い(Serendipity)のほうが記憶に残ると思っています(論文とかあるのかな?)。だからこそ、映画での単語の出会いは日常生活での使い方を学べるだけでなく、復習にもなるので良かったです。
良かったところ③は字幕オフの直接的なメリットではないです。が、オフにしているからこそ、難しい単語が聞き取れたとき、フレーズに気づけた時の高揚感はよりあるように感じました。
良い点だけでなく、改善点もいくつかありました。
失敗したなと思ったところ① 「巻き戻しの縛りは良くなかったかも」
巻き戻しを禁止したのはもしかしたらあんまり良くなかったかもしれません。というのも、「いま絶対重要なこと言った!」と思っても聞き逃したら巻き戻しできないのは単純にもどかしすぎる笑
ドラマは楽しんでこそ、テストじゃないのでもう少し自分に優しくしても良かったかもしれません。現実世界のコミュニケーションでも、聞こえなかったら聞き返しするのが当たり前なのでやっぱり巻き戻しはOKにするべきだと感じますね。
次回からは、聞き取れなかったところは巻き戻しOKにしようと思います。一つ制限をするとするなら、「巻き戻しはOKだけどいくら聞き取れなくても字幕は絶対にオンにしない」とかかな?
失敗したなと思ったところ② 「推測で話を作ってしまった」
上記の点と関連して、重要な点が聞き取れなかったことが原因で推測で話を作ってしまいました。特に恥ずかしいのは、登場人物の相関図が7話くらいまで理解できていなかったこと笑(合計10話)。字幕無しでの視聴は、油断すると本当にすぐ聞き逃します。しかも重要なことをサラッと言われちゃうと重要なことを言ったことにも気が付きません。


この2人AnnaとJakeはトランスです。しかし、僕が視聴中に聞き逃したせいで、混乱しました笑
この失敗からの気付きは、登場人物の相関図は一話が終わった時点でまとめておくといいです。
確認のためにWikipediaを見るのも解決策の一つと考えました。Wikipediaの登場人物紹介のところはネタバレが少ない印象です。
なので、そこなら見てもドラマの楽しみは損なわれないと思います。
あと、可能であれば、一話が終わるごとに感想をアウトプット(友人に話す、Xにポストするなど)すると理解できたこと、理解できなかったことが自分の中で明確になるのでおすすめだと感じました。
僕は友人に、「最近見たんだー」というような形で内容を伝えていました。
気になったところ① 「アメリカンジョークは諦めよう」
失敗ではないんですが、気づいたことが、アメリカンジョークを字幕なしで理解することは諦めたほうが良いと思いました。
バックグラウンドの話と似ているんですが、アメリカンジョークってバックグラウンドを知っているから笑えるんですよ。
そこに複雑に入り混じったコンテキストを理解できて始めて「おもしろい!」と思えるんですよね。求められていることが、英語を聞き取るという能力を大きく超えてしまっているので、理解できたらラッキーくらいにとどめておくと見やすくなるなと感じました。
どうしても気になるところは後で字幕オンにしてネットで調べるといいかもと思いました。
気になったところ②「書類とかの文字が読みにくい!」
地味に気になったのが、手書きの文章とか、書類とかの文章が読みにくいと感じました。
特に手書き文字です。
アメリカ人字が汚すぎる笑
もうちょっときれいに書いてくれないと読めないよ!
書類も、重要だと思われるところをクローズアップしてくれるんですが、理解しようとしたタイミングで画面が切り替わるので、英語話者はこのスピードで理解できるのかと感心しました笑
まとめ:効果あるの? → 確実にあると言える、が…
長々と書きましたが、結局のところ”字幕なしで外国のドラマを見ることは効果があるのでしょうか?”
僕は自信を持って「効果がある」と言えると思います。
実際、僕はこのドラマを字幕無しで見たおかげで、他の映画やドラマも字幕なしで見始めました。
言い換えれば、英語の音声を聞くことの抵抗感がなくなったということです。
でもこれは僕が、基礎的な英語力は身についており、リスニングにももともと抵抗感が低かったことも要因に考えられます。
そのため、基準を設けるのであればTOEIC800点くらいからであれば、字幕無しでドラマを楽しめると言えるのではないかと思います。
まだリスニングに抵抗感のある人であれば、海外のアニメや自分の仕事に関連するドキュメンタリーを見ることを進めたいです。前者は語彙が簡単なこと、後者は前提知識から内容を理解しやすいからです。見ていて苦痛に感じたら意味がないので、”抵抗感”をどうすれば下げられるか意識しながらコンテンツを選ぶと良いと思います。
視聴の上でのおすすめの流れは
字幕OFFで見る(聴き逃がせば巻き戻す) → (任意: 感想をアウトプット) → 字幕OFFでもう一回わからなかったところを見る& それでも△であれば字幕オン
の流れが今回自分で検証してみていいかなと結論付けました。
他におすすめの視聴方法があれば連絡いただけると嬉しいです!
重要なことは、”あくまでも、楽しんで!!”
OFF TOPIC 〜ちょっとDeepなハナシ〜
ここからは完全に自分の趣味なので見ないでOKです笑
今回のドラマは本当に当たりでした
と、いうのも
僕の知らなかったDaddyに出会えたから ♥
そのDaddyとはポール・グロス (Paul Gross)!!

////かっこよすぎる…♥
自分これまで、ちょっと太ったおじさんが好きだったんですが、彼は新しい扉を開けてくれました笑
Gay Termだと”Silver Fox”って呼ぶんですが、彼はGayではないのでやめておきましょう。
彼の笑顔に何度キュン死させられたことか〜

口元がかっこいいんですよね。だから笑った時も、考えている時もずっとかっこいい♥
このドラマでは彼の上半身もちょっと拝めます♥ いい身体 ♥♥♥
眼福です♥♥♥
他にもマレー・バートレット (Murray Bartlett, お仲間♥)やヴィクター・ガーバー(Victor Garber, 同じくお仲間♥)などのたくさんのDaddyが出演しています!
最高のドラマ ”Tales of the city” 邦訳: 「メアリー・アン・シングルトンの物語」をぜひ見てみてください!
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